著作物が自由に使えるケースとは何なのか

小説や写真といった著作物を無断で使用すると、民法709条に基づき損害賠償を請求されかねません。他方で、二次創作というジャンルが存在するように、文化的な創作は他から影響を受けて発展していきます。このため、文化を発展させるという観点から、著作物を自由に利用できる場合がいくつか法定されています。まず、引用する場合(著作権法32条)です。どこが引用部分なのかが明確に区別されており、新たに創作した部分が主であるといえる場合に適法とされます。また、趣旨に忠実ならば要約することも可能だと理解されています。次に写真を撮影する場合等において、やむを得ず別の被写体が写りこんでしまった場合です(著作権法30条の2)。どうしてもその構図での撮影がしたいにもかかわらず、その構図では別の著作物が写ってしまうために諦めなければならないというのでは、文化の発展は望めません。このような趣旨から新しく法定されました。写り込んでしまう別の著作物を付随対象著作物といいます。第3に、情報解析のために複製する場合です(著作権法47条の7)。この条文があることで、大量の情報から言語、音、映像等を抽出し、統計的な解析のためにコンピュータ等を用いて複製することができます。このほかにも、私的領域での利用など、著作物を自由に使えるケースはあります。著作物は正しく利用すれば、文化の発展に寄与するように法定されています。正しく活用するようにしましょう。

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